飛行機事故で主力選手が8名死亡…強豪サッカーチーム・マンUを襲った悲劇を映画化
プロサッカー選手・香川真司の移籍先有力候補として挙げられているイングランドのサッカークラブ、マンチェスター・ユナイテッドFC(マンU)が1958年に突然襲われた「ミュンヘンの悲劇」から立ち直るさまを描いた映画『ユナイテッド-ミュンヘンの悲劇-』が7月7日より全国公開される。
1958年の「ミュンヘンの悲劇」とは、UEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)に参加したマンUを乗せたチャーター便が離陸に失敗し、乗員乗客44名のうち23名が死亡した飛行機事故のこと。その中にはチームの主力選手8名ほか、クラブ関係者3名も含まれていた。
ヨーロッパを代表する名門だったはずが、この悲劇により存続の危機にひんしたクラブで立ち上がったのが、1950年代の黄金時代を支えた熱血コーチのジミー・マーフィー。彼は、危篤状態から生還したマット・バスビー監督の右腕として、そして後にチーム歴代1位の249ゴールという記録を打ち立てることになるボビー・チャールトンと共にチームを再建し、再び黄金時代を築くことになるのだ。
本作のクライマックスで選手たちのユニフォームのエンブレムに加えられるの不死鳥のマーク。この事故から10年後の1968年、まさに不死鳥のようによみがえり、マンUは悲願ともいえるチャンピオンズカップをイングランドのクラブとして初めて制覇した。その後も現在に至るまで一流チームとして世界中から愛されるチームになっている、その軌跡を描いた本作はファンならずとも要注目だろう。
マンUのホームスタジアムであるオールド・トラッフォードの時計が事故の起きた時間で止まっているというのはサッカーファンならばよく知るところ。日本人の香川選手の入団が取りざたされている現在だからこそ、ぜひ観ておきたい一本となっている。(編集部・福田麗)
映画『ユナイテッド-ミュンヘンの悲劇-』は7月7日より全国公開