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社会に巣食うDQNどもを始末しろ!上映中に電話するヤツ、駐車場で割り込むヤツ…中年男&女子高生による全米殺戮ツアー!

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世界の中心で、ファック・ユーを叫ぶ! - 映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』
世界の中心で、ファック・ユーを叫ぶ! - 映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』 - (C)Darko Entertainment, LLC 2011

 人生に疲れ、自暴自棄になった中年男と女子高生が現代アメリカに巣食うバカを抹殺していくという衝撃的なストーリーが話題になっている映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』が7月28日より全国順次公開される。ブラックユーモアとバイオレンスがたっぷり盛り込まれた本作は、本年度ベスト・カルト・ムービーとの呼び声も高い作品だ。

 本作でターゲットになるのは、映画の上映中にケータイで話すヤツ、駐車場で割り込むヤツ、テレビで暴言を吐く過激な差別主義者……などなど、見ようによっては取るに足らない、でもどうしようもなく許せないヤツら。イラついたら殺すという、そのあまりにも短絡的な行動は非難を浴びても仕方ないが、映画『ボニーとクライド/俺たちに明日はない』がそうだったように、時に痛快さすら感じさせる。

 本作を語る上で欠かせないのは、主人公たちが現代社会にフラストレーションを覚えているということだろう。事実、主人公の一人である中年男フランクは一度拳銃自殺を考えながらも、テレビに映っていたワガママ女子高生セレブの言動があまりにいらだたしかったため、彼女を殺そうと死を思いとどまる。許せないのは、バカな人々ではなく、バカでいることを許容する社会。そうしたものへの反旗を翻すため、フランクは彼の姿勢に共感した女子高生ロキシーと共に、社会に巣食うバカどもを一掃するための旅に出るのだ。

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 過激なバイオレンス描写や人の死を軽視したかのようなストーリーには賛否両論あるかもしれないが、『キック・アス』より過激で、『スーパー!』よりリアル、『ボニーとクライド/俺たちに明日はない』より衝撃的で、『地獄の逃避行』より切ない……といううたい文句に偽りなし。鬱憤(うっぷん)がたまっている人にこそ観てもらいたい一本だ。(編集部・福田麗)

映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』は7月28日よりシネマライズほか全国順次公開

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