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『奇跡のリンゴ』阿部サダヲ&菅野美穂、農家の苦労を実感…撮影を振り返る!

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夫婦を演じている阿部サダヲと菅野美穂
夫婦を演じている阿部サダヲと菅野美穂

 絶対に不可能といわれていたリンゴの無農薬栽培に挑戦した男の実話を映画化した『奇跡のリンゴ』の現場取材が20日にロケ地の青森県弘前市で行われ、阿部サダヲ菅野美穂が、4月中旬から行われている撮影を振り返った。ベストセラー「奇跡のリンゴ-『絶対不可能』を覆した農家 木村秋則の記録」を原作にした本作で、阿部は木村秋則を、菅野はその妻を演じる。

 初の本格的な共演で夫婦を演じる阿部と菅野は、撮影当初から息が合っていたというが、時間がたつうちに目の合わせ方や手の握り方といった細かなところがますます自然な様子に。これには本作の中村義洋監督も「どう見ても夫婦にしか見えない。すごいですね」と感嘆していた。

 方言での演技には苦労もあると明かした二人だったが、阿部が「津軽弁の方が絶対に味は出るので」、菅野が「優しい感じというか、丸い感じのニュアンスを言葉が表現してくれるので、難しいと思う反面、心強いですね」と言うように、全編津軽弁での演技に挑戦。また、モデルとなった木村秋則さんに対面した際に「この人のまねはできないというか、ものまねをしても面白くない」と痛感したという阿部は「この映画では、苦労している間の木村さん、皆さんがあまり知らないようなところを奥さん目線な感じでやろうかな」と役への向き合い方は真剣そのものだ。

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 撮影中にリンゴ農家から話を聞くたび、リンゴを作るのが本当に大変な仕事なのだと思い知ったという阿部にとっては、演技とはいえ農作業も初めて。「青森ではリンゴは買うものではなくもらうもの」と聞き知ったエピソードを口にしながらも、「こんなに苦労しているっていう話なのに、もらうなんてできないですね」とその身で厳しさを味わっている様子だ。一方の菅野も、実際に無農薬のリンゴを食べる機会があっても「(映画の中で)本当に無農薬リンゴを食べるシーンのために取っておく」とストイックな姿勢を崩さない。

 そんな二人の苦労が報われたのか、リンゴの花の満開時期を見計らって何度もスケジュール調整が行われたこの日の撮影は、あつらえたような好天に恵まれた。リンゴの木に語りかけるという難しいシーンに阿部が挑戦した際も「(話しかけたら)ふわーっと風が来たんですよ」と返答があったように感じたという。そうしたことも含め、この日の撮影について、中村義洋監督が本作のタイトルに掛けて、「奇跡じゃないですか。明日はここまでベストじゃないでしょうから」と漏らした言葉には、阿部と菅野も力強くうなずいていた。撮影は来月中旬まで同地で行われる予定となっている。(編集部・福田麗)

映画『奇跡のリンゴ』は2013年全国公開

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