真田広之がアンソニー・ホプキンスの恋人役!『最終目的地』、日本公開決定!
俳優・真田広之が、アンソニー・ホプキンスの恋人を演じた映画『最終目的地』の日本公開が決定した。
米作家ピーター・キャメロンの同名小説を原作とする本作は、イラン生まれの大学教員オマー・ラザキが、1冊の本を残し自殺したラテンアメリカの作家ユルス・グントの伝記執筆の許可を得るため訪れる、ユルスの屋敷が主な舞台。屋敷で生活するユルスの兄アダム・グントとその恋人ピート、ユルスの妻キャロライン・グントとユルスの愛人アーデン・ラングドンが、オマーの訪問により、人生の在り方、人生の最終目的地を見つめ直す。
『眺めのいい部屋』『ハワーズ・エンド』『日の名残り』で3度のアカデミー賞監督賞ノミネート経験を持つ現在84歳の現役監督ジェームズ・アイヴォリー監督がメガホンを取った本作。アンソニー、真田、そしてセルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの娘シャルロット・ゲンズブール、アイヴォリー監督に見いだされた新鋭オマー・メトワリーが、静かに共鳴し合い、洗練した物語を紡ぎ上げた。
アイヴォリー監督の前作『上海の伯爵夫人』にも出演していた真田は、内容や役柄を聞かずともアイヴォリー監督作品には「ぜひ出させていただきたい」との思いがあったというが、「ただアンソニーとゲイのパートナーとしての共演というのは予想だにしていませんでした」。新境地への挑戦にも、アンソニーとの共演ということで、「彼とがっぷり組めるという高揚感も同時に沸いてきました」と語る。
真田が演じたのは、アンソニー演じるアダムと25年間連れ添ってきたピート。それぞれの登場人物を繋ぐ重要な役割も果たしているという。アダムは、オマーの訪問により、ピートとの別れを決意するというが……? 2009年に製作され、その年の10月に東京国際映画祭で上映もされた本作。日本での配給を務めるツインが調整を進め、満を持して決定した日本公開に期待が高まる。(編集部・島村幸恵)
映画『最終目的地』はシネマート新宿ほかにて10月より全国公開予定