菅原文太、細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』で6年ぶりの声優へ
俳優の菅原文太が、『サマーウォーズ』の細田守監督の新作アニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』に声優として出演することが発表された。菅原が声優を務めるのは、『ゲド戦記』以来6年ぶりとなる。
本作は、“おおかみおとこ”の子どもを生んだヒロイン・花(はな)の、出産に子育てにと大忙しの13年間の日々を映し出した物語。宮崎あおいが花を、大沢たかおが“おおかみおとこ”の声を担当することはすでに決定していたが、このたび、都会から田舎町に移り住んできた花に農業の手ほどきをする村の長老的な男を菅原が演じることがわかった。
その日食べるものを得るために、土を良くし、美味で体にも良い力のある作物を作るという農業の本来の在り方が、戦後、機械や化学肥料・農薬を使うようになって変わってしまったことを憂いているという菅原。本作の声優を務めるにあたって「農業というものはもっと単純で本当は楽しいものなんだ、風や水や空気に囲まれてこつこつ作っていくものなんだということを、おおかみこどもたちが今の若い日本人に気が付かせてくれるといいね。監督、そういう作品をつくりな」とコメントしている。
そのほか今回新たに、“おおかみこども”の担任の先生には『ヒミズ』の熱演が記憶に新しい染谷将太、花と親しくなる村の母親には麻生久美子と『サマーウォーズ』でも声優を務めた谷村美月がキャスティングされたと発表された。豪華キャストが細田監督のアニメーションにどう息を吹き込んでいくのか、注目したい。(編集部・市川遥)
映画『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日より全国公開