京都の豪商・角倉了以を題材にしたアニメ映画が製作へ!2014年公開を予定
戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍していた京都の豪商・角倉了以を題材にしたアニメーション映画『夢は波濤をこえて-天命に生きた男・角倉了以』(仮)が2014年に公開される。アニメーション制作を務めるのは、虫プロダクションだ。
2013年、そして2014年は、角倉了以の没400年、高瀬川開削400年、朱印船角倉船がベトナムと交易して410年という記念の年。そのタイミングを見計らって製作されるのが本作だ。今年春より制作活動を開始し、来年春よりアニメーションを制作。2014年に完成を迎えたあかつきには、日本のみならずベトナム国内での上映も予定しているという。
日本史の教科書にも出てくる角倉了以は、朱印船貿易、そして現在の貨幣価値に換算すると推定150億円ともいえる工費をすべて私財でまかなった高瀬川開などで知られる京都の豪商。だが、彼が生きていた当時、京都の町は度重なる戦や、1596年に発生した伏見地震で衰退の途をたどっていた。本作では、そんな現状を憂い、京都復興の基盤を描いた了以の生涯を描いた作品になる。
製作準備は着々と進行しており、7月16日には記念講演、ならびにシンポジウムも行われるという。(編集部・福田麗)