アカデミー賞授賞式会場がドルビー・シアターとしてリニューアルオープン
現地時間11日、アカデミー賞授賞式会場として有名なコダック・シアターが名称をドルビー・シアターと改め、新たな音響装置や映写装置を設置してリニューアルオープンしたことがわかった。
CBS Newsによると、3,400人を収容できる同シアターに、今回新たに3D上映のためのシステムである「ドルビー3D」、映画館用の音響フォーマット「Dolby Atmos」(ドルビーアトモス)が設置されたという。天井にまで及ぶスピーカーに対応が可能な「Dolby Atmos」では、観客を包み込むように音が移動し、制作者が意図した音を限りなく忠実に再現することができるのだとか。
ドルビー・シアターでは、シルク・ドゥ・ソレイユの「IRIS」(アイリス)公演が行われているほか、18日にはディズニー/ピクサー最新作『メリダとおそろしの森』のワールドプレミアが実施される予定だ。同作は「Dolby Atmos」を採用した初めての作品となる。
2002年からコダック・シアターとして人々に親しまれてきたが、イーストマン・コダック社が破産し命名権契約を解除したため、今年のアカデミー賞の放送では単にハリウッド&ハイランド・センターと呼ばれていた同シアター。5月2日には、ドルビー・ラボラトリーズが新たに同シアターの命名権を獲得し、ドルビー・シアターと名付けたと米映画芸術科学アカデミー協会が発表。アカデミー賞授賞式は、2033年までドルビー・シアターで行う契約となっている。(編集部・市川遥)