坂本真綾、フランスアニメの鬼才との秘話語る!6つの短編に登場するヒロインに!
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーが提供するフランスのアニメーション映画『夜のとばりの物語』の大ヒット御礼舞台あいさつが11日に都内で行われ、日本語版キャストを務めた坂本真綾、逢笠恵祐が登壇した。
本作は、『キリクと魔女』などで独特の世界観を構築してきた、ミッシェル・オスロ監督による影絵アニメ。好奇心旺盛な少年と少女が、夜な夜な古い映画館で映写技師と共にお話を紡ぎ、6つの世界の主人公になるという設定のもと、愛の物語が展開する。坂本が6話それぞれに登場するヒロインの少女を、相手役の少年を逢笠が担当。また、今作でアニメ作品の声優に初挑戦した俳優の西島秀俊が、6話中1話に登場する包容力と友情を併せ持った印象的なキャラクターを演じている。
声優のほか、歌手としても活躍中の坂本は、この日涼しげなワンピース姿で登場。本作の吹き替えについて「それぞれ全然違うキャラクターにふんしていくので、最初は大変だと思いました。でも、オリジナル版の女優さんも声色で変化をつけていくというより、その世界にマッチしたお芝居をする感じだったので、わたしもあまり考えたり、作り込み過ぎたりせず、自然にお話の中で成立していけばいいと思いながら取り組みました」とほほ笑みながら感想を語った。
坂本は今年3月に、東京国際アニメフェア2012で行われた本作の特別上映会でオスロ監督と対面を果たしているが、当時を振り返り「オスロ監督から、絵本をプレゼントしていただきました。来日したばかりで忙しいスケジュールだったようで、『眠いな』とおっしゃっていました。わたしの吹き替えについて直接感想を聞いていませんが、どう思われたか気になりますね」とユーモラスに思い出を明かした。
一方、逢笠は、隣で余裕の笑みを浮かべる坂本とは対照的にコチコチに緊張した様子。「この作品は、色彩がすごく鮮やか。お話も突拍子もないことが起きたり、個性的なキャラクターが登場したりします。何かが起きたとき、影絵のキャラクターがどういう表情をして、どういう動きをしているのか、たくさん想像して観ていただきたいと思います」と初々しく観客に呼びかけていた。(古河優)
映画『夜のとばりの物語』は新宿バルト9ほかにて公開中