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これぞ桃井かおり!アドリブ連発の『ヘルタースケルター』撮影現場!

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敏腕社長を演じた桃井かおり
敏腕社長を演じた桃井かおり - (C) 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会

 活動再開が発表されたばかりの沢尻エリカ主演映画『ヘルタースケルター』で、沢尻扮(ふん)するトップスター、りりこの所属事務所社長・多田を演じた桃井かおりが、撮影現場で場を盛り上げるようなアドリブを連発した。

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 1971年公開の映画『愛ふたたび』(市川崑監督)でデビューした桃井は、『幸福の黄色いハンカチ』(1977年公開、山田洋次監督)やハリウッド進出作『SAYURI』などで幅広い演技力を発揮し、確固たる地位を築いてきた女優。日本アカデミー賞をはじめとした映画賞の受賞歴も豊富だが、個性的なたたずまいや独特のセリフ回しが印象的でもある。

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 本作では、自身の願望を「全身整形」という手段で所属タレントに反映させ、トップスターにまで押し上げた敏腕社長を熱演。ブランド品で身を固めるキャリア女性に扮(ふん)しながらも、どこか曲者のにおいを感じさせるあたりは桃井の面目躍如たる演技があってこそ。撮影現場では、一つのシーンで繰り返されるテスト撮影の中で、蜷川実花監督からの細かな修正指示に即座に対応。そればかりか、自身のアイディアを持ち込み、幾多ものアドリブで場を盛り上げた。

 沢尻とりりこのマネージャー・羽田役の寺島しのぶの3人が集合したシーンでは、率先して二人に話し掛け、緊張を和らげるようなムードメーカーぶりも披露。劇中では、りりこに枕営業をさせるほどシビアな女社長を体現しているが、オフの場面で見せる顔には経験豊富な桃井の余裕すら感じるオーラがあふれていた。

 『ヘルタースケルター』は、人気漫画家・岡崎京子の同名コミックを『さくらん』の蜷川実花監督が実写化した作品。究極の美を手に入れた主人公りりこの葛藤と転落を描いている。PR活動を休止していた沢尻は、14日の初日舞台あいさつで復帰する予定。(編集部・小松芙未)

映画『ヘルタースケルター』は7月14日より丸の内ピカデリーほか全国公開

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