佐藤健&綾瀬はるか、映画初共演!黒沢清監督新作でカンヌ出品も視野に
佐藤健と綾瀬はるかが、新作映画『リアル~完全なる首長竜の日~』で映画初共演を果たすことが明らかになった。「『このミステリーがすごい!』大賞」受賞作を鬼才・黒沢清監督が映画化した本作で、二人は幼なじみの恋人を演じる。
乾緑郎の小説「完全なる首長竜の日」を原作にした本作で描かれるのは、自殺未遂で昏睡(こんすい)状態に陥ってしまった淳美(綾瀬)と、淳美が命を絶とうとした理由を探るために彼女の潜在意識にダイブした浩市(佐藤)の二人が織り成すラブストーリー。現実と仮想の境界が崩れていくさまが一つの見どころとなっており、脚本を読んだ佐藤は「面白すぎて震えました」と、綾瀬も「ワクワクして、ヒャーッ! となりました」と大興奮だ。
初共演となるお互いの印象について語るときも二人は和気あいあい。「『こういうところもあるんだ、こういう顔もするんだ』って、毎日新しい発見があって驚かされています」(佐藤)、「すごくしっかりされていて、わたしの方が年上なんですけど『先輩!』って感じです」(綾瀬)、「ほぼ毎日ケンカしながら、楽しくやっています(笑)」(佐藤)と抜群のチームワークを発揮している。
そんな二人を主演に据えた本作の監督を務めるのは、カンヌやベネチアといった国際映画祭への出品歴のある黒沢清。「初めてこのような物語を扱う」という黒沢監督は本作で新境地に挑んだ理由について「不思議な原作に出会ったことと、映画で人の心の中を撮影することはできないという原則に挑戦してみたかったからである」と明かしている。
すでに先月15日から撮影開始されている本作は、今月末にクランクアップ予定。公開は2013年初夏だというが、同時に同年5月開催の第66回カンヌ国際映画祭出品も視野に入れているといい、その仕上がりには期待が懸かる。共演には、中谷美紀、オダギリジョー、染谷将太、堀部圭亮、松重豊、小泉今日子などが名を連ねている。(編集部・福田麗)
映画『リアル~完全なる首長竜の日~』は2013年初夏公開