銃乱射事件受け、米興収発表延期に 911でも起こらなかった事態
映画『ダークナイト ライジング』を上映中の劇場で発生した銃乱射事件を受け、同作の配給を手掛ける米ワーナー・ブラザーズが、週末の興行成績発表を延期することを発表。ほかの配給会社がこれに追随し、全米の週末興行成績発表は延期されることが決まった。
20日未明(現地時間)に発生した12人が死亡、58人が負傷した銃乱射事件は、『ダークナイト ライジング』を上映していたコロラド州デンバー郊外のオーロラにある映画館にて発生。警察に逮捕されたジェームズ・ホームズ容疑者が同作に登場するバットマンの宿敵ジョーカーを名乗るなどして、事件は波紋を呼んでいた。
ワーナブラザーズは、21日に予定されていた興行成績の発表を、23日まで延期することを発表。これに賛同し、ほかの配給会社も興行成績の発表を延期することを決めた。E! Onlineによると、「これまでに興行成績の発表を延期したことなんてないはず。911のときだって延期はされなかった」と語るジャーナリストもいるという。映画界に前例のない震撼(しんかん)が走っていることがわかる。
『アバター』『タイタニック』に次ぐ全米興行収入歴代3位に君臨した前作『ダークナイト』の公開週の週末興行成績は約1億5,841万1,483ドル(約126億7,291万8,640円)。興行成績にも事件の影響が及んでいることが考えられるが、『ダークナイト ライジング』は1億6,000万ドル(約128億円)ほど稼いだのではないかと予測されている。(編集部・島村幸恵)
映画『ダークナイト ライジング』は7月28日より全国公開