マイケル・ジャクソンさんの元専属医 マイケルさんが自分で薬を投与したとして上訴
マイケル・ジャクソンさんの元専属医で過失致死で有罪となり、4年の実刑判決を言い渡されたコンラッド・マーレイ元医師が上訴を申し立てたという。
マーレイ元医師はマイケルさんに鎮静薬のプロポフォールを投与し、急性プロポフォール中毒で死なせたとして有罪になったが、問題となったプロポフォールの瓶を再検査し、局所麻酔薬であるリドカインが検出されるかどうか調べるよう要請しているとのこと。リドカインは通常、鎮痛のため麻酔薬の希釈剤として用いられるという。マイケルさんの遺体からはリドカインが検出されており、裁判では、検察側の証人として専門医が証言台に立ち、プロポフォール投与の痛みを和らげるためにマーレイ元医師が混ぜた可能性があるとの推論を述べている。
マーレイ元医師の弁護団は、もし、瓶からリドカインが検出されなければ、マイケルさんがリドカインを自ら注射した可能性があり、マーレイ元医師が投与したプロポフォールの点滴が死因となったという検察側の主張を覆せるとの考えから上訴したらしい。
弁護団はこれまでにもプロポフォールの瓶の検査を要請しているが、2回却下されている。マーレイ元医師は収監先のロサンゼルス郡刑務所での扱いがひどく、「生きては出られないかもしれない」と弁護士に語っており、この上訴で無罪を勝ち取り、出所できることを強く望んでいるようだ。(BANG Media International)