リヴァー・フェニックスさんの遺作が20年の時を経てついに完成!9月にワールドプレミア
1993年に23歳の若さで亡くなった俳優のリヴァー・フェニックスさんの遺作、映画『ダーク・ブラッド(原題) / Dark Blood』がついに完成し、今年9月にオランダで開催されるネザーランド・フィルム・フェスティバルでプレミア上映されることが明らかになった。The Hollywood Reporterが報じた。
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オランダ人のゲオルグ・スラウツァー監督による同作で、リヴァーさんは核実験地区の砂漠で隠遁生活を送る青年「ボーイ」を演じている。撮影は順調に進んでいたものの、クランクアップの11日前にリヴァーさんが急死。スラウツァー監督はフィルムを母国オランダに持ち帰っており、このたび、およそ20年越しに日の目を見ることになった。
今年80歳になるスラウツァー監督はすでに編集作業を終えており、権利面の問題もクリア済み。プレミアは9月27日にオランダ・ユトレヒトで行われる予定となっており、北米ならびに日本での公開は未定となっているが、ぜひ観たいと思う映画ファンは少なくないはずだ。
リヴァーさんは映画『スタンド・バイ・ミー』『マイ・プライベート・アイダホ』などで知られる俳優。1988年の映画『旅立ちの時』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、1991年の映画『マイ・プライベート・アイダホ』ではベネチア国際映画祭男優賞を受賞。ルックスと演技力を兼ね備えた俳優として将来を嘱望されていたが、1993年に薬物の過剰摂取により急死した。弟には同じく俳優として活躍するホアキン・フェニックスがいる。(編集部・福田麗)