ロス暴動が題材『L.A. ライオッツ』監督、『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンに決定!
映画『ワイルド・スピード』シリーズ3作を手掛けたジャスティン・リン監督が、ロス暴動を題材にした映画『L.A. ライオッツ(原題) / L.A. Riots』で、監督を務めることがDeadlineや複数のメディアが伝えたことで明らかになった。
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これは、もともと映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』や『マルコムX』のスパイク・リー監督が企画を立ち上げた作品で、ユニバーサル・ピクチャーズとイマジン・エンターテインメントのプロデューサー、ブライアン・グレイザーのもと製作する予定だったが、予算の問題を理由にスパイク・リー監督が降板し、今回新たにアクション映画を製作してきたジャスティン・リン監督に白羽の矢が立ったようだ。
ロス暴動は、黒人男性ロドニー・キングがスピード違反をした際に、ロス市警の警官により車から引きずり出され、警官使用のトンファーやマグライトで強打された。その際の映像が近所に住む人によってビデオカメラで撮影され、その映像が全米で報道された後、その強打した白人警官等が無罪判決となり、それが引き金となって起きた暴動事件だ。実際にはロドニー・キング事件以外にも、様々な黒人に対する人種差別の問題が重なっていたこともこの暴動が起きた理由であるとされている。
もちろん、黒人の人種差別問題に関して数々の作品を手掛けてきたスパイク・リー監督のほうが適任のように思えるが、ユニバーサル・ピクチャーズのもとで『ワイルド・スピード』シリーズを成功させてきたジャスティン・リン監督なら、多額の予算の捻出も上手くいくであろうし、さらに彼は以前にプロデューサーとして数作のドキュメンタリー作品を制作しているため、スケールの大きい社会派の映画が期待できそうだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)