『E.T.』デザインのカルロ・ランバルディさんが死去 『エイリアン』『キングコング』の特殊効果アーティスト
映画『E.T.』に登場する宇宙人のデザインを手掛けたことで知られる特殊効果アーティストのカルロ・ランバルディさんが現地時間10日、南イタリアで亡くなった。86歳。現地メディアが伝えた。
1925年生まれのランバルディさんは、イタリア北部に位置するエミリア=ロマーニャ州出身。特殊効果アーティストとして30本以上の映画作品に関わり、1976年の映画『キングコング』で初のアカデミー賞となる特別業績賞(視覚効果)を受賞。その後もリドリー・スコット監督の映画『エイリアン』、スティーヴン・スピルバーグの映画『E.T.』でアカデミー賞視覚効果賞を受賞した。1993年には安達祐実主演、角川春樹監督の日本映画『REX 恐竜物語』のクリーチャークリエイトを担当した。
とりわけ、作中に登場する宇宙人のデザインを手掛けた『E.T.』における功績は知られており、訃報に際して同作のスピルバーグ監督は「彼は『E.T.』の生みの親、『ピノキオ』におけるゼペットおじさんのような存在でした」とたとえると、「彼の技術と芸術性に感銘を受けたすべての人が、その死を悲しんでいます」とコメントした。
死因は明かされていないものの、近年は闘病生活を送っていたと報じられている。(編集部・福田麗)