中国から変更された敵国・北朝鮮の国旗も? リメイク版『若き勇者たち』海外版予告編が公開
パトリック・スウェイジ、チャーリー・シーン、C・トーマス・ハウエルらなど当時の若手スターが共演し、1984年に公開された戦争アクション『若き勇者たち』のリメイク『レッド・ドーン(原題) / Red Dawn』の海外版予告編が公開された。中国に配慮して変更されたと報じられた、敵国北朝鮮の国旗らしきものも確認できる。
本作は、アメリカの小さな町に進行してきた共産国連合から逃れた若者たちが、決死のゲリラ戦を仕掛ける様を描くアクション映画のリメイク。当初敵国は中国とされていたものの、いまや中国はハリウッドにとっても無視できない映画市場の一つということもあり、北朝鮮に変更された。
予告編はのどかな田舎町に大量の北朝鮮軍が降下してくる、オリジナル版のソ連軍進行を思わせる場面からスタート。クリス・ヘムズワース演じる主人公率いる少年たちが、肉親までも手に掛ける北朝鮮軍に対して、銃を手に戦いを挑む様が描かれる。映像には、中国を表すシンボルと国旗から書き換えられた報じられた、北朝鮮のものらしきシンボルも確認できる。
中国を北朝鮮に置き換えたことによって起きる軍隊規模や装備の矛盾。また冷戦下のソ連などと違う北朝鮮による本土侵略という設定に、観客がリアリティーを感じられるのか……など不安要素も多い本リメイク。監督のダン・ブラッドリーは、『ボーン・レガシー』や『スパイダーマン』シリーズでスタントコーディネーターを務めた人物ということで、迫力のアクションこそが見どころの作品となるかもしれない。(西村重人)