『プロメテウス』のノオミ・ラパス、ノルウェー版アカデミー賞主演女優賞受賞!
「ノルウェーのアカデミー賞」こと2012年アマンダ賞の受賞結果が現地時間17日、ハウゲスンで開催中の第40回ノルウェー国際映画祭で発表された。最優秀女優賞を、「元祖ドラゴン・タトゥーの女」として知られ、リドリー・スコット監督『プロメテウス』でもヒロインを務めているスウェーデン女優ノオミ・ラパスが受賞し、会場から大きな拍手を受けていた。
ノオミの受賞対象作品は、ポール・シュレットアウネ監督『ベイビーコール(原題) / Babycall』(スウェーデン・ドイツ・ノルウェー合作)。夫の暴力から逃げ出して、息子と二人で新生活をはじめたノオミ演じる主人公が、ベビー用音声モニターから毎夜聞こえてくる息子とは違う別の子どもの悲鳴にさいなまれるというサスペンス劇だ。
本作でノオミは、昨年のローマ国際映画祭でも最優秀主演女優賞を受賞。また同作は、この日のアマンダ賞でも8部門にノミネートされ、うち最優秀女優賞、最優秀脚本賞など最多4部門を制した。ボーイッシュなファッションでキメたノオミは、記念の銅像を手にすると「この場に立てて光栄です。ポールとの仕事は、とても素晴らしいものでした」と照れ臭そうな笑みを浮かべながら挨拶した。
また、昨年のカンヌ国際映画祭ある視点部門で初披露された後に世界各地の映画祭で引っ張りだことなり、ノルウェーでも大ヒットしたヨアヒム・トリアー監督『オスロ、オーガスト、31st(原題) / Oslo, August 31st』は最優秀監督賞と最優秀編集賞を受賞した。
外国語作品賞は『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』、そしてデンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督『ドライヴ』、スウェーデン出身トーマス・アルフレッドソン監督『裏切りのサーカス』、昨年の東京国際映画祭で上映されたスウェーデン出身リューベン・オストルンド監督『プレイ(原題) / Play』がノミネートされ、アカデミー賞作品と北欧出身監督が争った。結果、『ドライヴ』が激戦を制した。(取材・文:中山治美)