こんなに長い予告編観たことない!トム・ハンクス主演最新作は5分じゃ説明できない超大作!
『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟と『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァ監督がタッグを組み、トム・ハンクスを主演に迎えてデヴィッド・ミッチェルのベストセラー小説を映画化した『クラウド アトラス』で、5分41秒と前代未聞の長さの予告編が公開された。
本作の原作は、19世紀の航海日誌から始まり、現代のロンドン、近未来の韓国まで、時代も場所も異なる6つの短編から成り、それらが一つに繋がる構造になっている。今回公開された5分41秒の予告編の始まりも、19世紀の航海日誌。「人は人生の中で自分の過去に何度も出会う」という言葉と共に、いろいろな時代、場所、姿で出会うトム・ハンクスとハル・ベリーの姿が描き出される。
そして、近未来の映像が映し出されると、物語はすっかりSF映画の形相に。果たして、この映画は時代物なのか、ラブストーリーなのか、SFなのか……。ウォシャウスキー兄弟の兄ラリー・ウォシャウスキーが、性転換手術を受け、ラナ・ウォシャウスキーとして初めて公の場に姿を現したことでも話題になった本作での三監督へのインタビュー映像では、弟アンディ・ウォシャウスキー監督が「ジャンルに分ける必要なんてあるのか?」と言っていたのも印象的だった。
トム・ハンクス、ハル・ベリーのほか、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、ジェームズ・ダーシー、ジョウ・シュン、キース・デヴィッド、スーザン・サランドン、ヒュー・グラントの豪華キャストが集結している本作。今回公開された予告編では、ラブコメの帝王ヒュー・グラントが、髪を7対3に分けた中年のサラリーマンにふんし、そのイメージを払拭している姿も垣間見える。
5分41秒の予告編をもってしても、果たしてどんな作品になっているのかと考えさせられてしまう本作だが、日本公開は2013年春を予定。その全ぼうが明らかになる日はもう少し先となりそうだ。(編集部・島村幸恵)
映画『クラウド アトラス』は2013年春全国公開予定