トニー・スコット監督、自殺理由は「脳腫瘍ではない」…妻が明言
現地時間19日にロサンゼルスのビンセント・トーマス橋から身を投げて亡くなった『トップガン』のトニー・スコット監督がなぜ自殺しなくてはならなかったのか、さまざまな憶測を呼んでいる。
スコット監督に近い関係者がABC Newsに語ったところによると、スコット監督は手術で治すこともできない脳腫瘍を患っていたといい、それを苦にして自ら命を絶つことにしたのではないかとのこと。これに対しTMZ.comはスコット監督の家族が、彼は手術不可能な脳腫瘍どころか、どんなレベルの脳腫瘍も患っていなかったと明言していると報じている。
スコット監督の妻は警察に、「トニーが手術不可能な脳腫瘍を患っていたといううわさは完全なうそです。彼は自殺の原因になるような健康上の問題など何一つ抱えていませんでした」と話しているという。また、検死官はスコット監督の検死結果が出るまでに1か月ほどかかると見ているとのこと。
ビンセント・トーマス橋の近くに止めてあったスコット監督の車からは名前と電話番号が記されたメモが見つかっており、TMZ.comによるとそれらはスコット監督が自らの死をすぐに伝えたい人々の名前なのではないかとのこと。また監督の事務所からは、なぜ自殺をするに至ったかが書かれた遺書が見つかったといわれているが、内容は明かされていない。
トニー・スコット監督の兄である『ブレードランナー』『プロメテウス』のリドリー・スコット監督は、弟の元に向かうためロンドンのヒースロー空港からロサンゼルスに向けて出発している。(編集部・市川遥)