「踊る大捜査線」和久平八郎と吉田副総監の友情は本物だった!演じた神山繁明かす
7日の完結編公開を前に発売された「踊る大捜査線 THE FINAL COMPLETE BOOK」で、和久平八郎を演じた故・いかりや長介さんと警視庁副総監・吉田敏明を演じた神山繁の間に本物の友情があったことが、神山の口から明かされた。
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織田裕二演じる所轄の刑事・青島俊作と柳葉敏郎演じるキャリアの官僚・室井慎次の階級を超えた男の友情を描いてきた「踊る大捜査線」シリーズ。『踊る大捜査線 THE MOVIE』では、和久といたずら半分の少年たちに誘拐されるという事件に遭った吉田副総監が、かつて青島と室井のような約束を交わしていたというエピソードが描かれ、観客の感動を呼んでいた。
和久と視線を交わすラストシーンの撮影を、「良いシーンでしたが、たいそう難しい場面でもありました」と振り返る神山。「彼はドリフターズであり、私は新劇の舞台出-出自が違い過ぎていたのが、かえって面白かったのか、妙に馬が合って、二人が勝手なことを喋りあって友情は生まれました。飲食を共にし、京都の家迄訪ねてきてくれた」と実際にもあったいかりやさんとの友情を明かした。
神山は、いかりやさんがガンで入院することになったときも、発表の前に電話を受けていたといい、「踊る大捜査線」について、「碇矢長一(いかりやさんの本名)君の、味のある演技と、素敵な場面一杯の、忘れられない、思い出深い映画となってしまった」と振り返っている。
和久と吉田副総監で印象的だったシーンといえば、吉田副総監が所轄を訪ね、和久に「定年で止めることになった。君との約束は果たせなかったが、後は若い人達に託そう」と別れのあいさつをするシーンだった。そう託された青島と室井は、9月7日に公開される完結編『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』で、約束を果たすことができるのか?
演じる俳優の個性が投影されたキャラクター像も人気の一助となっていた「踊る大捜査線」シリーズ。今明かされた和久平八郎と吉田副総監、故・いかりや長介さんと神山繁の友情に、胸打たれるファンも多いことだろう。(編集部・島村幸恵)
「踊る大捜査線 THE FINAL COMPLETE BOOK」(税込み:1,600円)は発売中
映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は9月7日より全国公開