結成20周年のお笑いコンビ・中川家、今年のイジり標的は「アラフォー美魔女」!
今年で結成20周年を迎えるお笑いコンビ・中川家の二人が、毎回1,000人以上を動員するというライブへの熱い思いを語った。
始めと終わり以外は、全て即興。打ち合わせなしのスタイルはデビュー当時から変わらない。「僕らもいつ終わるか、わかっていないんですよ。出来上がったもんを見せるんじゃなく、その場でできた、完璧のちょっと手前を見せたい」と弟の礼二は言う。時間を気にせず、自分たちの好き放題にできるのが、彼らが愛してやまないライブの場だ。
約9年ぶりに発売された単独ライブDVD「中川家の特大寄席」には、コントや漫才、モノマネネタをノンストップで繰り広げる二人の貴重なライブが収録。即興だからこそ、お互いの意外なリアクションに思わず噴き出してしまうこともある。
「礼二が本番になると変なスイッチが入るんです。突然、落語を話し出したりね」と兄の剛が言うように、客に受ければ受けるほど礼二のアドリブは止まらなくなる。剛は、そんな弟の暴走について「面白いから止めません。落語だって、その辺の若い落語家よりうまいんちゃうかってほど。僕自身も楽しんでいるんです」と話す。
「普通のコンビでこれだけ相方が好き勝手にやっていたら、絶対大げんかになっている」という二人。即興ネタが成立するのは、お互いを知り尽くした兄弟だからと声をそろえる。教習所を舞台にしたコントでも、礼二の脱線が始まると、すかさず剛が「心のブレーキを踏んでくださいね!」と突っ込む。このセリフも、礼二の暴走を前に思いついたという。
テレビでは決して放送できないようなネタもライブ限定の楽しみの一つだ。全国ツアーでは「その土地の悪口を延々と言う」というブラックなネタを披露。千葉県民には「内房いらん! 真ん中くり抜いて外房だけにしとけ!」と言い放ち、客に「ネットに書いたらあかんで!」と口止めすることもある。それでも客席から笑い声が聞こえるのは、「聞いた人が気分悪くならんよう、笑いと毒っ気を調節しているから」と礼二は言う。
そんな中川家が、20周年を迎えた今年のイジリネタとして照準を合わせているのは「美魔女」なのだそう。「あんなん、美魔女でもなんでもあらへん。ただのオバハンやん!」と憤る礼二が、アラフォー美魔女をどのように調理してくれるのか、今から期待が高まるばかりだ。(編集部:森田真帆)
DVD「中川家の特大寄席」は、よしもとアール・アンド・シーより発売中
吉本百年物語 10月公演「これで誕生!吉本新喜劇」は、なんばグランド花月にて10月7日より公演