イギリスの映画館がニンジャ軍団を雇う!?闇にまぎれて鑑賞マナー向上呼び掛け!
携帯電話を鳴らす、前の座席をける、上映中のおしゃべり……映画鑑賞における観客の上映マナー向上のため、劇場内に「忍者軍団」を投入、鑑賞を邪魔する観客に直接注意させている映画館があるという。
Digital Spyなどによると、このユニークな試みを行っている映画館は、ロンドンにあるプリンス・チャールズ・シネマ。ここでは上映中、真っ黒な全身タイツを着た「ニンジャ軍団」が背後で場内を監視。携帯のライトを光らせ、前の座席に足をかけ、おしゃべりをするような観客も見つけると、暗闇にまぎれて彼らに近づき、直接鑑賞マナーを守るよう警告を行うという。
ニンジャにふんしているのはボランティアの人々で、務めの代わりに、彼らは無料で映画を鑑賞できる。同映画館のPRを担当するポール・バッカリーさんは「シネマ・ニンジャなんて、バカらしい響きでしょう。しかし彼らは、映画を観ている皆さんの楽しみをだいなしにするような振る舞いを撲滅する上で、大変な成功を収めているんですよ」としている。
実際に携帯電話を使用し、彼らに注意を受けた人物は「突然真っ黒な奴らが現れて静かにするように注意されたんだ。最初はメチャ怖かったよ。でもすぐに笑っちゃってさ。自分のしたことがみんなに迷惑を掛けているってわからせる、最高の方法だと思ったよ。後はしっかり電話を切って、上映中は黙っていた」と/Filmに語ったという。
日本でも、趣向をこらしたユニークなCMを上映するなど上映中の鑑賞マナー向上に努めているが、常識のないふるまいに映画を台無しにされた人も多いはず。忍者発祥の地として、ここはぜひ、日本の劇場にも導入を検討していただきたい!?(西村重人)