草刈民代、夫・周防正行の前で役所広司と腕を組んで登場!夫婦であることと映画づくりは別!
1996年に日本アカデミー賞を制覇した『Shall we ダンス?』の周防正行監督、草刈民代、役所広司が再集結した映画『終の信託』の完成披露会見が、19日、有楽町朝日ホールで行われ、草刈と役所が腕を組んで登場した。
『Shall we ダンス?』では、社交ダンスの“先生”と生徒役を務めていた草刈と役所。草刈は、『終の信託』で、役所演じる重度のぜんそく患者の願いを聞き入れ、延命治療を止めた行為を殺人だと追及される女医を演じており、再び“先生”役での役所との共演となった。
草刈は、ひさびさの役所との共演について、「役所さんは16年ぶりというのを感じさせないところがあって、すんなり芝居に入れるというか。いつでもそんな感じですね」とコメント。役所は「16年前はトップのバレエダンサーが監督に呼ばれてお芝居をやってみましょうかという感じでしたが、今回は女優に転身してこれでやっていくんだという気迫を感じましたね」と草刈の女優としての成長をたたえた。
周防監督と草刈は『Shall we ダンス?』の撮影終了後に結婚。周防監督にとって、今回の草刈は女優であり、妻でもあるという立場となった。しかし、周防監督は「そこにいる女優が妻だとかそういうのは関係ない」と語る。草刈も「もともと踊っているときにもけいこや舞台を観てもらっていたりしていたので、主人の前で演じることには抵抗はなく。自分のことだけを考えていましたね」と夫婦であることにはとらわれずに映画づくりに取り組んでいる様子。
しかしこの日共に出席した大沢たかおは、「さっきも役所さんと草刈さんが腕を組んでいいのかとか気にしちゃって。『監督、腕組みます?』と聞いてみたんですが、監督からは『やめましょう』と言われました」と意外な気配りをしていたことを明かし、会場を笑わせた。(取材・文:壬生智裕)
映画『終の信託』は10月27日より全国東宝系にて公開