被災者の無料鑑賞実施!埼玉県に町全体で移住した「双葉町」を追ったドキュメンタリー
福島県双葉町の避難生活を追ったドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』のオーディトリウム渋谷での上映で、東日本大震災の被災者を対象にした鑑賞無料制度が実施されることがわかった。
今回の鑑賞無料制度は「ぜひ本作を東日本大震災で被災された方々にもご覧いただきたい」と考えた『フタバから遠く離れて』上映チームが企画。「双葉町の人々の現状を、世界の多くの人に見てほしい。彼らが定住できるようになるまで記録を続ける」との思いで製作にあたったという舩橋淳監督の作品を被災者はどう受け止めるのだろうか。
『フタバから遠く離れて』は、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけにして発生した福島第一原発の事故により、町全体が埼玉県に移住する事態に追い込まれた双葉町の人々の姿に迫るドキュメンタリー。第62回ベルリン国際映画祭でプレミア上映されると全ての回が満席になるなど大きな反響を呼んだ。エンディングテーマ曲を手掛けた音楽家の坂本龍一は、「映画を観て双葉の人たちに感情移入して何度か泣いた。日本の原子力政策を変えたい」とコメントしている。(編集部・市川遥)
映画『フタバから遠く離れて』は10月13日よりオーディトリウム渋谷ほか全国順次公開
鑑賞無料制度(要電話予約)の詳細はオフィシャルサイトまで