バチカンが『プロメテウス』を批判!『アバター』『ダ・ヴィンチ・コード』に続いて
カトリック教会総本山であるバチカンは、リドリー・スコット監督の映画『プロメテウス』が気に入らないようだ。人類の起源を解き明かすことをテーマにした本作を「神の存在を無視した悪い考えだ」と痛烈に批判している。
『プロメテウス』は、『ブレードランナー』のスコット監督が放つSF巨編。人類の起源を解き明かすべく宇宙船プロメテウス号で謎の惑星に降り立った科学者たちが遭遇する、衝撃の事実と恐怖を描く。
そんな同作をバチカンの公式新聞は「デリケートな問題の扱い方がなっていない」と批判。「プロメテウス」はもともと粘土から人間を創ったとされるギリシャ神話に出てくる神の名前であることに触れ、「プロメテウス号の旅は(人類の起源を解き明かすことを目的とするのではなく)超自然的存在を探し求めることを象徴すべきだ」と続けている。
バチカンが映画を批判したのは今回が初めてではなく、過去にはトム・ハンクス主演の『ダ・ヴィンチ・コード』やジェームズ・キャメロン監督の『アバター』もやり玉に挙げられていた。『アバター』に至っては、「VFXは素晴らしいが内容は単純でばか」と酷評されていたとThe Huffington Postが報じている。
The Hollywood Reporterによると、バチカンが支持している作品にはセシル・B・デミル監督の『十戒』、フランコ・ゼフィレッリ監督の『ナザレのイエス』、メル・ギブソン監督の『パッション』、ヴィクター・フレミングの『ジャンヌ・ダーク』、フランク・キャプラ監督の『素晴らしき哉、人生!』などがあるという。(編集部・市川遥)
映画『プロメテウス』は上映中