周防正行監督、妻・草刈民代との馴れ初めを語る!
8日、周防正行監督最新作『終の信託』公開を記念した「周防正行映画祭」がTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行なわれ、周防正行監督をはじめ、役所広司、草刈民代、竹中直人、田口浩正、徳井優、加瀬亮、瀬戸朝香が出席。周防監督が草刈との馴れ初めを語るなど、盛りだくさんの内容に場内は大いに盛り上がった。
周防正行監督、自身の映画祭で妻・草刈民代との馴れ初めを語る! 画像ギャラリー
周防監督とは一番付き合いが長いという竹中が「新作(『終の信託』)の見どころは僕と民ちゃん(草刈民代)の濡れ場」と発言すると、すかさず監督から「出演してないですよね」と突っ込みが入りスタートしたイベント。その後は「今回、周防組に呼ばれなかったが納得いかないんだよ」と竹中の持ちネタの「笑いながら怒る人」を交えて応戦するなど会場は大爆笑に。
映画『Shall we ダンス?』に出演した役所は「あの時はオーディションで、単なるおやじという印象を持たれたのが功を奏して、役を獲得できたようです」と裏話を披露。それでも「この映画はいろいろな国の映画祭で上映され、海外ではパスポートのような役割になり、僕の人生が変わりました。心から監督を愛しています」と感謝を述べると「安心して会話ができる大好きな監督」(加瀬)「何を聞いてもちゃんと答えてくれて安心して撮影に臨めた」(瀬戸)と周防監督に対する賞賛のコメントが登壇者から続いた。
そんな周防監督だが、草刈は「17年も一緒にいると、こんなに皆さんに支持していただける存在であることを忘れますね」と妻ならではの表現をしつつも「(作品に対する)取材力はすごいと思います」と偉大な監督に敬意を表した。また草刈との馴れ初めを聞かれると「勘違いですかね」と周防監督。「『Shall we ダンス?』のプロモーションで一緒になることが多くなり、毎日2時間ぐらい電話で話すようになったんです。それで『俺は良く思われているんだ』って勘違いして(周防監督のデビュー作の)『変態家族 兄貴の嫁さん』を観てもらうために、まずは小津安二郎さんの作品で慣れてもらおうと思って彼女の家に届けて……」と照れながら語った。
映画『終の信託』は朔立木の小説を映画化。重度の喘息患者である江木秦三(役所広司)と恋に落ちた女医・折井綾乃(草刈民代)は、江木の「最期は早く楽にして欲しい」という願いに対し、医者として、また人間として大きな決断をしていく姿を描いた重厚なラブストーリー。(磯部正和)
『終の信託』は10月27日より全国東宝系にて公開