女優・若尾文子、映画『刺青』の衣装をモチーフにテディベアをデザイン
18日、六本木ヒルズ森タワーにて「TEDDY BEAR -天空の森 展-」のプレス向け内覧会及び記者発表会が行われ、女優の若尾文子が、高見恭子、森星らと共に登壇して、チャリティーオークション用にデザインしたという着物姿のテディベアを披露した。
「TEDDY BEAR -天空の森 展-」のプレス向け内覧会フォトギャラリー
日本女性を代表する著名人として、チャリティーオークション用のテディベアのデザインを担当した若尾は「かつて出演した谷崎潤一郎の『刺青』という映画で着た衣装をモチーフにデザインしました」とコメント。同作での商家の娘役が大変気に入っているといい、そのときの衣装をモチーフにすることにしたと明かす。
だが、若尾は出来上がったテディベアの衣装を持って壇上でまじまじと見入った後、「ちょっとわたしがイメージしたのとは違う仕上がりになっている」と切り出し関係者を驚かせる。デザインの一つ一つにも相当気合を入れて挑んでいたようで「裾が長くて、重ね着したような着物をイメージしていたんだけど」と少し残念そうな表情を見せた。
「この次、皆さんに披露するときはもっと華やかなものになっていると思います」と若尾は作り直しを匂わせるコメントも残すなど、和やかな会場の中にいて一人真剣な表情で自身の作品と向かい合っていた。
テディベア生誕110周年とあって若尾は、高見、森らと用意された記念のケーキへの入刀も行うなど、その後は終始笑顔で会見に臨んでいた。会場ではテディベアの生まれ故郷ドイツに由来してか、メルセデスベンツに乗ったテディベアや、世界最高額のルイ・ヴィトンデザインの貴重なテディベアなども展示された。(取材・文 名鹿祥史)
「TEDDY BEAR -天空の森 展-」は10月19日より11月18日まで六本木ヒルズ森タワー52階、東京シティビューにて開催