007シリーズ、史上初の日本語吹き替え版製作決定!50年の歴史で初
007シリーズが、12月1日に公開される最新作『007 スカイフォール』で、50年の歴史で初めて、劇場上映用に日本語吹き替え版を製作することが発表された。約40%を吹き替え版で上映するという。
年々増加傾向にあるという洋画アクションのスクリーン数に占める日本語吹き替え版の割合。2009年に公開された『ターミネーター4』が25%だったのに対し、2011年に公開された『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』が50%、2012年に公開された『バイオハザードV:リトリビューション』が58%とその変化は目に見えて明らかとなっている。
50年の長きにわたり愛されてきた007シリーズの主な客層は、30代から60代。吹き替えがあまり普及していなかった時代から字幕で映画を楽しんでいた世代だが、DVDや海外ドラマの吹き替えが盛んになった最近では、その世代にも字幕にこだわらずに映画を楽しむファンが増えているという。
今回、『007 スカイフォール』の日本での配給を手掛けるソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは、それぞれの好みに合わせて選択ができるよう、50年の歴史で初めて、劇場で上映するための吹き替え版の製作を決定した。吹き替え声優には、ダニエル・クレイグ演じる主人公ジェームズ・ボンド役に、映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』『007/カジノ・ロワイヤル』がテレビで放映された際にダニエルの吹き替えを務めた藤真秀、ジュディ・デンチ演じるボンドの上司M役に、『ラヴェンダーの咲く庭で』などでジュディの吹き替えを担当している谷育子とベテランが名を連ねた。
上司Mとの信頼関係が揺らぐ事態が発生する中、世界的ネットワークを誇る悪の犯罪組織とジェームズ・ボンドが壮絶な戦いを繰り広げるさまを描く『007 スカイフォール』。2012年のグラミー賞で6冠を果たしたアデルが主題歌を手掛けたことも話題になっている。いち早く試写が行われたアメリカでは、批評家たちから「シリーズ最高傑作」との声も上がっている。(編集部・島村幸恵)
映画『007 スカイフォール』は12月1日より全国公開