ビンラディン暗殺描く問題作!『ハート・ロッカー』キャスリン・ビグロー最新作特報公開!
映画『ハート・ロッカー』でアカデミー賞に輝いたキャスリン・ビグロー監督が、国際テロ組織アルカイダのウサマ・ビンラディン容疑暗殺作戦を描く映画『ゼロ・ダーク・サーティー(原題) / ZERO DIRK THIRTY』の特報が公開された。
映画『ゼロ・ダーク・サーティー(原題) / ZERO DIRK THIRTY』特報動画
2011年5月2日に実行されたとされる、ビンラディン殺害作戦。911から実行の日まで、一体どのような計画が立てられ、何が作戦のカギをにぎったのか。本作は、そんなまさに世界中の人々が知りたがった真実を、ビグロー監督が骨太の演出で描く作品として期待を集めている。
その一方で、政治的にもセンシティブなテーマを扱うとあり、11月に控えるアメリカ大統領選への影響が懸念され、内容についてはいまだかん口令が敷かれているという。ちなみにタイトルの「ゼロ・ダーク・サーティー」とは、米軍隊の俗語で「未明」。ここでは作戦決行の時間を意味すると思われる。そのためか、公開された特報映像でも、詳細を知ることはできない。
しかし、まるで検閲された機密文章が塗りつぶされるかのように画面に黒いラインが走るスタリッシュな演出、本格的な軍事アクションを予感させる兵士の姿、ビンラディン発見をめぐるサスペンス、謎の施設に向かう戦闘ヘリをとらえた衛星映像……。『ハート・ロッカー』で、死と隣り合わせの兵士の日常を緊張感タップリに描いたビグロー監督らしい映像が、「ビンラディン殺害」というセンセーショナルな話題以上のクオリティーを期待させる。
キャストについても詳細は明かされていないが、現在『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたジェシカ・チャスティンが出演し、ストーリーに深く関わる役を演じるとされている。当然ながら、『ハート・ロッカー』と同様に賞レースを騒がせる存在となることも期待されており、詳細が明かされるのが待ちきれない作品となっている。(編集部・入倉功一)
映画『ゼロ・ダーク・サーティー(原題) / ZERO DIRK THIRTY』は2013年2月に日本公開予定