前田敦子＆成宮寛貴W主演！『リング』中田秀夫監督6年ぶりのホラー公開決定！

　映画『リング』の中田秀夫監督が6年ぶりに手掛けたホラー作『クロユリ団地』が、2013年5月に公開されることがわかった。前田敦子と成宮寛貴を主演に迎え、監督自らが「中田ホラーの集大成」と称する本作で観客を恐怖のどん底に陥れる。

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　本作の舞台となるのは、13年前から謎の死が続く老朽化した集合住宅・クロユリ団地。その事実を知らずに越してきた明日香（前田）は、隣の部屋から聞こえる不気味な音に悩まされる。ある日隣室で老人が孤独死しているのを発見して以降、明日香の周囲では恐ろしい出来事が次々と起こるように。明日香は遺品を整理する特殊清掃員の笹原（成宮）の助けを借りて、老人が伝えたがっていることを探ろうとするが……。

　中田監督が脚本家と共に紡ぎ出したオリジナルストーリーは、現代社会で多くの人が抱える「孤独」に着目したもの。中田監督は、アメリカ人の少年から「あなたの『QUIET HORROR（静かなホラー）』が好きだ」と書かれたファンレターをもらったということに触れ、「今回は『静かな』ばかりではありません。『じわじわ、ぞくぞく、どくどく、がんがん、どひゃーひゃー』と恐怖を加速させていってます」と本作で描かれる恐怖を表現している。

　また前田と成宮の呼吸もぴったりだといい「今、話題の二人が『え、そこまでやってくれるの!?』とこちらもびっくりの体当たり演技を見せてくれています」と期待をあおる。そんな主演の二人と『リング』からのスタッフが力を合せた本作の恐ろしさは最上級のようで「何しろ、ホラー映画を20年近く撮ってきて、監督のわたし自らが『何度見てもチビりそうになるくらい怖い』場面があるというのは初体験です！」と自信をのぞかせた。

　1985年に日活の助監督としてキャリアをスタートさせた中田監督。本作はその日活100周年記念作品として製作され、すでにアメリカでの特別上映が決定するなど世界進出の準備も進められている。日本人の観客に向けた作品だとしながらも「（世界で）受ける自信大いにありです」と語るホラー界の巨匠が放つ、最新・最恐のホラー映画に期待したい。（編集部・市川遥）

映画『クロユリ団地』は2013年5月公開