『スター・ウォーズ』をめぐってディズニーと20世紀フォックスが火花?
ディズニーがルーカスフィルムを買収し、人気シリーズ『スター・ウォーズ』の新作を製作することを発表した一方、同シリーズのDVD・ブルーレイ販売をめぐる問題が取りざたされている。
3D版は20世紀フォックスが配給! 映画『STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス 3D』場面写真
The Hollywood Reporterによると、これまで映画『スター・ウォーズ』シリーズの配給、そしてDVD・ブルーレイの販売を担当してきた20世紀フォックスは、映画配給権などを2020年5月まで所有。加えて同社は、第1作の映画『スター・ウォーズ』に関しては、永久に配給権と販売権を所有するという契約を結んでいる。
そのため今後シリーズの製作を手掛けるディズニーは、現時点では過去作品のDVDやブルーレイをリリースすることができない状態に。もしも新シリーズを含めたDVD&ブルーレイのボックスセットを発売することになった場合、ディズニーは20世紀フォックスと何らかの契約を結ばなければいけなくなるのだという。
もっとも同様の事例では、ディズニーは2009年にマーベルを買収したことで、これまで別会社が担当していた『アイアンマン』シリーズの配給を第3作から引き継いだ経験もある。また20世紀フォックスにとっても、新作製作にリスクを背負わずに利益を追求できるのであれば悪い話ではないため、円満に交渉が成立する可能性もある。
ただし、現在のところ多くの『スター・ウォーズ』ファンの間からは、これ以上の新作を望んでいないという声が聞かれることも事実。新作が失敗に終われば同シリーズの汚点ともなり得るため、20世紀フォックスがどのように対応するかが今後の焦点といえそうだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)