吉永小百合、初日にうっすら涙…主演最新作に感無量
3日、女優の吉永小百合が主演最新作『北のカナリアたち』の初日舞台あいさつに登壇し、感激のあまり目を潤ませる場面があった。
劇中の北海道の小学校の教室を、舞台上で再現して行われたこの日の舞台あいさつ。主人公・川島はる役の吉永は「(共演者が)こんなすてきな、それぞれ作品で主役をやっていらっしゃる方たちで、うまくアンサンブルがとれるだろうかと心配だったんです。でも、その心配は外れて、スタッフも含めてみんなで輪になって、力と心を合わせて映画を作ることができた。これは女優として初めてで、本当に幸せなことです」と感無量の様子。
隣の柴田恭兵が「きっと(周囲の人間は)吉永さんから褒められたかったんですよ」とコメントすると、吉永は「いや、そんな……」と謙遜。その様子を見守っていた観客からは大きな拍手が送られ、吉永は目を潤ませた。
また、共演の松田龍平が「雪がすごく降っている現場でした。雪の中にいる吉永さんがすごくすてきで、雪がすごく似合う方だと思っています」と語ると、続いて小池栄子も「わたしも、こんなに雪が似合う女優は吉永さんしかいないと思っています!」と絶賛。思わぬ賛辞に、吉永は「ありがとうございます」と恐縮しきりだった。
本作は湊かなえの小説「往復書簡」に収録された「二十年後の宿題」が原作。20年前に起きた悲劇により引き裂かれた教師と教え子たちがある事件を機に再会し、それぞれが抱える心の傷や真実が明らかになっていくさまを描く。この日はほかに、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、阪本順治監督が登壇した。(古河優)
映画『北のカナリアたち』は全国公開中