エルトン・ジョンの歌詞盗作疑惑訴訟 裁判官が訴えを棄却
エルトン・ジョンのヒット曲「ニキータ/ Nikita」の盗作疑惑訴訟が裁判官によって棄却された。
作詞作曲家のガイ・ホブスは、冷戦時にロシア人女性と恋に落ちる男性を歌った曲「ナターシャ / Natasha」を書いているが、エルトンはこの曲を盗んで「ニキータ」を書いたと訴訟を起こしたのだ。
エルトンは、自分のようなグラミー賞歌手が、無名の作詞作曲家から歌詞を盗むわけがないと反論。また、楽曲「ナターシャ」で歌われているテーマはあまりにも一般的で、著作権法を適用することはできないと主張し、訴訟を棄却するよう求めていた。裁判官もこれを認めた形となった。
TMZ.comによると、ホブス氏が楽曲「ナターシャ」を書いたのは1982年で、エルトンの楽曲「ニキータ」は1985年にリリースされているとのこと。「ナターシャ」がロシア人女性を歌っているのに対し、「ニキータ」は冷戦時代の東ドイツの国境警備にあたっている女性を歌っている。なぜ今になってホブス氏が訴えを起こしたのかについては、1984年からアフリカで暮らしており、エルトンのヒット曲について最近まで知らなかったかららしい。(澤田理沙)