阿部寛に誰も気付かず!警備員コスで試写会潜入しドッキリ大成功!
8日、詐欺師のコンビを描いた映画『カラスの親指』の完成披露試写会がTOHOシネマズ六本木で行われ、主演の阿部寛と村上ショージが警備員にふんして会場へ侵入、観客に映画同様の「ダマし」を仕掛けた。
直木賞作家・道尾秀介の同名小説を映画化した本作は、阿部と村上が演じるプロの詐欺師=カラスが主人公。そこでこの日は、映画さながら、試写会に訪れた観客に告げられることなく、阿部と村上が扮装して会場の警備にあたった。
舞台あいさつは上映終了後に行われたが、阿部と村上はすでに上映中からスタンバイ。劇場前方、スクリーンの横で椅子に座り警備員になり切る。村上はまだしも、長身の阿部は目立ってすぐにバレるのでは……と思われたが、本作に出演しこの日は司会も務めた古坂大魔王が軽妙なトークで場内を引きつけ、全くといっていいほど気づかれない。
石原さとみらキャスト陣と道尾秀介、伊藤匡史監督らが登壇したところでネタばらしとなり、阿部と村上が正体を明かして登場。「モロバレするだろうと思ったんですが、意外に皆さん気づかないので拍子抜けしました」(阿部)、「気づかれないとそれはそれで寂しい」(村上)と語り、それぞれ気づかれることをどこか期待していたのか、残念そうな表情を見せていた。
阿部と村上は、すっかり板についた名コンビぶりをこの日も発揮。「来年M-1に出ようと思います」という村上の無茶ぶりこそ苦笑いでかわした阿部だが、「今まで苦労されてきたことが背中に表現されていた。それがセリフを超えて存在を示していた」と村上の演技を称える。すると村上は、阿部の褒め言葉が言い過ぎという意味であったか、「何もかもブカブカです」と独自の言い回しで答え、会場に和やかな笑いを呼んでいた。(取材・文:長谷川亮)
映画『カラスの親指』は11月23日より全国公開