アメリカ文学界の巨匠フィリップ・ロスが引退宣言 『白いカラス』『エレジー』の原作者
アメリカ文学界の巨匠で、ノーベル文学賞候補ともいわれているフィリップ・ロスが引退を宣言していたことが明らかになった。
フィリップは今年79歳。Washington Timesによると、フィリップはフランス誌の取材で引退の意志を明らかにし、彼の代理人もこれを認めたとのこと。フィリップの最新作は2010年に発表された小説「ネメシス(原題) / Nemesis」で、これが最後の作品になることとなった。
フィリップは1959年に「さようなら コロンバス」でデビュー。同作は全米図書賞を受賞し、後にラリー・ピアース監督により映画化。映画化作品はアカデミー賞脚色賞にノミネートされた。その後も『クレイマー、クレイマー』のロバート・ベントン監督、アンソニー・ホプキンス、ニコール・キッドマン共演の映画『白いカラス』や、ペネロペ・クルス主演の映画『エレジー』などがフィリップの小説を原作にしている。
また、チャールズ・チャップリンの映画『ライムライト』のクレア・ブルームと一時期、結婚していた。(編集部・福田麗)