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新藤兼人賞に『ヘルタースケルター』蜷川実花、『その夜の侍』赤堀雅秋が決定!

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新藤兼人賞受賞が決定した赤堀雅秋監督『その夜の侍』、蜷川実花監督『ヘルタースケルター』場面写真
新藤兼人賞受賞が決定した赤堀雅秋監督『その夜の侍』、蜷川実花監督『ヘルタースケルター』場面写真 - (C) 2012「その夜の侍」製作委員会 (C) 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会

 15日、2012年度新藤兼人賞金賞を映画『その夜の侍』の赤堀雅秋監督、銀賞を映画『ヘルタースケルター蜷川実花監督が受賞することが発表された。

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 新藤兼人賞は、独立プロ56社によって組織される日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーのみが審査員を務める日本で唯一の新人監督賞。「新人監督たちを発掘、評価し、今後の日本映画界を背負ってゆく人材を育てたい」というプロデューサーたちの思いから1996年に「最優秀新人監督賞」として始まり、2000年に日本のインディペンデント映画の先駆者である新藤兼人監督の名をもらい、「新藤兼人賞」の名で授賞を続けてきた。

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 賞の名に冠された新藤監督は、今年5月に老衰のため逝去。17回目を迎える今年、新人監督作品に該当する139本の中から選ばれた赤堀監督、蜷川監督は、新藤監督の没後初めての受賞者となった。赤堀監督の映画『その夜の侍』は、自身が作・演出・主演を務めた劇団「THE SHAMPOO HAT」の舞台を、堺雅人山田孝之の共演で映画化した作品。一方、蜷川監督の映画『ヘルタースケルター』は、雑誌「フィール・ヤング」に連載された岡崎京子の人気コミックを沢尻エリカ主演で映画化した作品。どちらも趣は違えど、その鮮烈な作風が話題となっていた。

 金賞を受賞した赤堀監督は「身に余り過ぎる光栄です。何の謙遜でもなく、支えていただいたスタッフ、キャストの皆さんのお陰です。映画界の異端の巨匠・新藤兼人さんが、演劇界の極北の人間と揶揄(やゆ)される僕の頭を優しくなでてくれたようで本当にうれしいです(笑)。これからも生々しい人間を描くべく精進致します」とコメントを寄せている。

 赤堀監督、蜷川監督への授賞式は、12月7日に東京會舘にて行われる予定。なお、新藤兼人賞の過去の受賞者には、是枝裕和監督、西川美和監督、李相日監督、佐々部清監督、土井裕泰監督、宮藤官九郎監督、内田けんじ監督、マキノ雅彦監督、荻上直子監督、中村義洋監督、沖田修一監督、田口トモロヲ監督などがいる。(編集部・島村幸恵)

映画『その夜の侍』は11月17日より全国公開
「ヘルタースケルター スペシャル・エディション(2枚組)」ブルーレイ(税込み:5,250円)、DVD(税込み:4,095円)は12月21日発売

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