オスカー像をeBayに出品した男性が、映画芸術科学アカデミーから訴えられる!
盗まれたオスカー像をeBayに出品した男性が、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーから訴えを起こされていることが、The Hollywood Reporterほか複数のメディアで報じられた。
これは映画芸術科学アカデミーが、1979年に映画『ディア・ハンター』でアカデミー賞音響賞を受賞したアーロン・ロチンのオスカー像に傷がついていることに気付き、新しいオスカー像を用意して、傷ついたオスカー像を修理に出していた際に、そのオスカー像が何者かに盗まれ、結局発見することができなかった事件があった。
そして、30年以上経った昨年の9月にジェームズ・ダンという男性が、eBayでこのオスカー像をオークションにかけ、販売しようとしたが、映画芸術科学アカデミーに発見されることを恐れ、結局このポスティングを削除していた。ところがジェームズ・ダンは、再びこのオスカー像をエドガード・フランシスコという男性に、2万5,000ドル(200万円=1ドル80円換算)で売り渡したことが発覚したようだ。
オスカー像の保護のために映画芸術科学アカデミーは、このジェームズ・ダンにコンタクトしたところ、彼は引っ越しのセールで購入したことを主張しているようだ。一方、エドガード・フランシスコは、ジェームズ・ダンから購入した後、偽物であると判断し、払った金額から1万5,000ドル(120万円=1ドル80円換算)を返金してもらったそうだ。
もちろん、このオスカー像は本物で、今後の同様の事件を未然に防ぐために、映画芸術科学アカデミーは、ジェームズ・ダンに対して先週、ワシントン連邦地方裁判所に訴えを起こしたようだ。ちなみに、ジェームズ・ダンから購入したエドガード・フランシスコは偽物だと思い、すでに廃棄してしまったそうだ。はたして、どのような判決が下されるのか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)