「ダラス」のラリー・ハグマンさん、咽頭がんの合併症で死去
テレビドラマ「ダラス」でJ.R.を演じてきたラリー・ハグマンさんが咽頭がんの合併症で亡くなったとPeople.comなど複数のメディアが伝えた。81歳だった。
「ラリーは愛する家族や友人に見守られながら息を引き取りました。彼が望んでいたとおりの安らかな最期でした」と遺族はDallas Morning Newsに声明を出し、つらい時なのでプライバシーを尊重してくれるようお願いをしている。
ラリーさんは昨年10月に咽頭がんと診断されたことを発表したが、治療を続けながら「ダラス」の続編に出演し続けたいとコメント。「J.R.は賄賂、恐喝、不倫など、なんでもありの人生だったが、僕はがんに捕まってしまった。みんなに知っておいてもらいたいのは、非常に一般的で治療可能ながんであるということ。今後は『ダラス』に出演しながら治療を受ける予定だ。愛する人たちと一緒に愛する番組を作りながら、がんと闘えることを心強く思っている。J.R.を打ちのめすことなんてできないさ!」と声明を出していた。
ラリーさんはテレビ史上最高の悪役と言われている「ダラス」のJ.R.役のほか、テレビドラマ「かわいい魔女ジニー」で魔女ジニーを召使にしているアンソニー・ネルソン役でも有名。最近ではテレビドラマ「デスパレートな妻たち」の第7シーズンにゲスト出演していたほか、2006年にはテレビドラマ「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」に5エピソードにわたって出演している。
「ダラス」の続編の第2シーズンの撮影は始まったばかりで、ラリーさんの死が撮影スケジュールにどう影響するかはまだ不明だとThe Hollywood Reporterは報じている。同サイトによると番組はJ.R.という伝説的なキャラクターに見合った最期を伝えるストーリーを用意する予定とのこと。(澤田理沙)