いしだ壱成、弟の将来に憂い…大阪・震災がれき焼却の不安と対策つづる
先日、異母弟が誕生したミュージシャンで俳優のいしだ壱成が29日、大阪市で震災がれきの試験焼却が始まったことを受け、将来の日本に対する憂いをオフィシャルブログで明かしている。この日同市内の焼却工場では、東日本大震災で発生したがれきの焼却実験を開始。安全性が確認されれば、さらにがれきを受け入れるとしている。
芸能活動のかたわら、脱原発運動への積極的な参加で知られるいしだは、試験焼却に「西日本の放射能汚染を考えると絶対にやめてほしかった」と吐露。いしだ自身も「とても悔しいし、残念」としながらも、「感情に引っ張られていても、今は建設的ではない」とつづり、まずは防御に努めてほしいと、関西圏の人々に強く訴えた。
いしだの提案する防御策は、室内の線量を計り、数値が上がるようであれば窓に目張りをするといったものから、外出時に着用する装備、対策情報の掲載されたサイトの紹介など詳細にわたる。細かすぎるほどの内容には、いしだ自身も「面倒くさい作業」と認めながら「ここ数日間、何とか我慢していただいてお子さんやご自身、ご家族の健康を守ってください」と思いをつづった。
一方でいしだは、女性週刊誌に自身の恋愛についての記事が載ると報告。直撃取材を受けたといい「おそらくは父と義母の間に男子が生まれ、僕にとっては新しく弟が出来たことに付随しての、僕の恋愛関係の記事の様ですが詳しいことはわかりません」としながら、個人的な気持ちとして「日本では僕の恋愛事情など本当にどうだっていい位の出来事が今現在進行系で起こっています」(原文ママ)と断言。どれだけの時間がかかるか知れない、福島第一原発事故収束への憂いを詳細につづった。
その上で、「きっと彼が大人になる頃には、今よりも遥かに厳しく困難な時代が待ち受けているだろうと思うと、ほんとうに心苦しくなります」と弟の将来への思いを吐露したいしだ。「彼らの世代のために今自分は何をすべきか、何を残して死んでいくべきなのか、どれだけをやってバトンタッチ出来るのだろうか、がんばらなければ、と思います」と決意を明かしている。(西村重人)