野沢雅子、未来を担う子どもたちにメッセージ!
映画『やなせたかしシアター』の初日舞台挨拶が1日、池袋のシネ・リーブル池袋で行われ、声優の野沢雅子が自らの音楽体験を語った。
『やなせたかしシアター』で上映されるのは、「アンパンマン」の作者として知られるやなせたかし氏が自作で最も映像化したかったという『ハルのふえ』に加え、アンパンマンの誕生をミュージカル仕立てで描く短編『アンパンマンが生まれた日』、ロボットと小鳥との友情を描いた短編『ロボくんとことり』の3本。
中でも、タヌキの母親と人間の子どものきずなを描いた『ハルのふえ』は音楽が重要なモチーフとなっており、主人公ハルの声優を務めた野沢は「わたしは楽器は何にもできないんですけど、子どものころ草笛はやりましたよ。自然のものでみんなやっていましたよね」と自身の音楽体験を回顧。
劇場に詰めかけた中にはピアノやバイオリンなどを習っているという子どもたちもおり、野沢は「わたしもほんのちょっとだけお琴を習っていました。わたしたちの時代は、音楽だと三味線やお琴だったんです。でもすぐにやめちゃって。どうしようもない子どもだったんですよ。続かなくて」とユーモアを交えながら、未来の音楽家たちにエールを送った。
最後には「この映画のように、自然のものに目を向けていただいて、エコの時代にお金をかけないでできることを少しずつ増やしていけるんじゃないかなって。楽しみながら、アニメーションから学べることはたくさんあります」と子どもたちへの力強いメッセージであいさつを締めくくった。(取材・文:県田勢)
映画『やなせたかしシアター』は全国公開中