4作連続ベルリン国際映画祭出品!オフィス北野最新作、監督が快挙!
オフィス北野最新作『桜並木の満開の下に』でメガホンを取った舩橋淳監督が、同作で4作連続ベルリン国際映画祭出品の快挙を成し遂げたことが明らかになった。同作は、先進的な映像作品を集めたフォーラム部門に出品され、来年2月7日から17日まで開催される映画祭で上映される。
監督第2作となった『ビッグ・リバー』以降、『谷中暮色』『フタバから遠く離れて』と続けてベルリン国際映画祭に出品してきた舩橋監督。今回の『桜並木の満開の下に』の出品決定で、ついに4作連続出品。臼田あさ美、三浦貴大、高橋洋らが出演した本作は、茨城県ひたち市が行う「ひたちシネマ制作サポートプロジェクト」、釜山国際映画祭アジア映画ファンドなどの支援を受け制作した作品で、10月に行われた釜山国際映画祭でワールドプレミア上映され、拍手喝さいを受けた作品でもある。
今回の出品決定に舩橋監督は「二人の男女の心の距離という小さなテーマに取り組んだ、小さな映画を評価してもらってうれしい。震災後の日本で、晴れやかなニュースがめっぽう少ない中、映画はそれでも人に勇気を授け、生きる力を与えてくれるものだと思う。ベルリンの観客が、この心理劇をどう受け止めるのか、反応がとても楽しみだ」と喜びをかみしめ、ベルリンでの反応に胸をふくらませる。
また、主演を務めた臼田は「とても日本らしい景色、日本らしい心情がベルリンにまで旅に出ることをうれしく思います」とコメントを寄せた。本作の舞台は震災後の日本、臼田が務めたのは、同僚であり夫である研次(高橋)を作業中の事故で失ったプレス工場で働く女性・栞という難しい役どころ。新たに公開された予告編では、臼田演じる栞、三浦が演じた事故を引き起こした新人・工がぶつかり合いながらも次第に引かれていくさまが情感たっぷりに描かれている。ベルリンでの反応にも注目したい。(編集部・島村幸恵)
映画『桜並木の満開の下に』は2013年4月13日よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開予定