増税に怒ったジェラール・ドパルデュー パリの家を売却してベルギーへ フランス国籍も放棄?
フランス人俳優のジェラール・ドパルデューが、フランスの増税に憤慨し、ベルギーに引っ越すことを表明した。
ジェラール・ドパルデュー出演 映画『あるいは裏切りという名の犬』写真ギャラリー
ジェラールは、富裕層の所得税率を75%とするフランス大統領フランソワ・オランドの政策に大きな不満を覚え、ならば国を出てやろうと思ったようだ。ジェラールはパリに所有する10ベッドルームの豪邸を5,000万ユーロ(約55億円 1ユーロ110円計算)で売りに出しており、フランスのパスポートも放棄するとまで言っている。
Le Journal du Dimanche紙の日曜版に公開書簡として掲載されたジェラールからジャン=マルク・エロー首相に宛てられた手紙には、フランスでやるべきことは何も残っていないと書かれている。「わたしはパスポートと一度も使ったことのない社会保障をお返しします。我々はもはや同郷の民ではない。父が昔から教えてくれたように、わたしはヨーロッパ人であり、世界人だ。残念なことにフランスでやるべきことは何も残っていない。あらゆる感情を共にしてきたフランス人は今後も愛していく! わたしがこの国を去るのは、成功、創造性、才能、相違が制裁に値するとあなたがみなしたからだ」と書き、国外に引っ越すことを「情けない」「税金逃れ」と批判したエロー首相のように無礼なことは言わないと付け加えている。
14歳から仕事をしてきたジェラールは、45年間で総額1億4,500万ユーロ(約159億5,000万円)をフランスに納税した計算になるという。(BANG Media International)