歴代12月最高のデビュー興収!『ホビット 思いがけない冒険』が全米ナンバーワン! -12月17日版
全米ボックスオフィス考
今週は、大方の予想通りにピーター・ジャクソン監督待望の映画『ホビット 思いがけない冒険』が8,462万ドル(約67億6,960万円)をたたき出し、これまで歴代12月封切り作品デビュー週末興収記録を保持していた、2007年公開のウィル・スミス主演SFドラマ映画『アイ・アム・レジェンド』の7,721万ドル(約61億7,680万円)を更新する記録を打ち立てた。(1ドル80円計算)
驚異的な興収を記録した映画『ホビット 思いがけない冒険』写真ギャラリー
さらに『ホビット 思いがけない冒険』は、映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』デビュー週末興収よりも上をいっており、今後の成績の推移が注目されている。ただ前評判があまりにも高かった本作は、デビュー興収が1億ドル(約80億円)の大台に乗らなかったことで少々残念な結果という見方をされており、トップだからといって喜んではいられないハリウッド映画業界の厳しさを物語っている。
2週連続の第2位は、ドリームワークス・アニメーション映画『不思議の国のガーディアンズ』で714万ドル(約5億7,120万円)。上映館が252館減少しているにもかかわらず下降率31.3パーセントと健闘。第3位は、先週からワンランクアップした映画『リンカーン』で703万ドル(約5億6,240万円)。この結果は、先日発表されたゴールデン・グローブ賞で多数のノミネーションを受けたことが大きく影響していると思われる。
第4位は、第1位から大きくダウンした映画『007 スカイフォール』で656万ドル(約5億2,480万円)。だがご存じの通り、本作の興収は2億7,192万ドル(約217億5,360万円)という国家予算並みの数字となっている。今週のトップ5最後は2週連続で映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で541万ドル(約4億3,280万円)だった。
さて、クリスマスを目前にして次回のランキングは、し烈なバトルが予想される。まず封切り館数3,200館で猛攻をかけるのがトム・クルーズの新作映画『アウトロー』。大人向けラブコメ映画『ディズ・イズ・フォーティー(原題) / This is 40』と、大御所バーブラ・ストライサンドの出演しているコメディー映画『ザ・ギルト・トリップ(原題) / The Guild Trip』も負けじと2,300館で公開。そして来年の続編発表へのお膳立てとして、大人気アニメ映画『モンスターズ・インク』 が3Dで公開される。(文・ロス取材:明美・トスト/Akemi Tosto)