海外で話題!キティだらけのスパに潜入!キティちゃんスパは世界初!
第9回ドバイ国際映画祭が行われたアラブ首長国連邦ドバイで、今や世界に誇るキャラクターへと成長したハローキティをテーマにした「ハローキティ・ビューティー・スパ」が人気を呼んでいる。キティちゃんのスパは世界初となる。
スパは今年5月、高級住宅街にあるショッピングモール・タウンセンターの2階にオープンした。一際目立つピンクの内装と大きなキティちゃんのマークがエントランスでお出迎え。期待感をあおるドレープが美しいカーテンの奥へ進むと、おとぎの世界に迷い込んだかのような白とピンクが基調のエステスペースへ。
コースはハンド&フットケア、フェイスマッサージ、ヘアセットなどあるが、人気はキティネイルアート。キティちゃんが手書きで描かれるほか、立体的なキティちゃんとビーズを使ってデコレーションする3Dネイルアート(1本45ディルハム=約1,035円)もオーダーできる。マニキュアとペディキュアのセットで140ディルハム(約3,220円)とお値段もお手頃だ。
スパは、親子で楽しめることが売りとなっており、「プリンセス」たちのためのパーティールームもある。エステやメイクはもちろん、バルーンや料理もキティづくしで用意され、ここで誕生会を開くことがドバイ・キッズたちの憧れとなっているようだ。
手掛けたのは、ドバイの有力企業であるシャラフグループ。同グループは以前からキティグッズの販売を中東で行っているが、カー用品専門イエローハットをドバイでフランチャイズ展開するなど日本企業と親密な関係にある。今回は新規事業としてスパをサンリオ側に提案し、サンリオのライセンスを持つ欧州の子会社により実現したという。今後の展開についてサンリオは「ドバイでは大変人気があり、世界中で需要があるものと思われ、今後、ライセンスを広げていきたいと考えています」と語っている。
今年10月26日にはマレーシアで海外初となるテーマパーク「サンリオ・ハローキティ・タウン」もオープンしたばかり。12月に同社より発表された「第53期(平成25年3月期)第2四半期営業報告書」によると、2013年3月期の売上高は729億円(営業利益は191億円)と予想され、うち海外売上構成比は35.1%を占める。今や109か国で商品展開されているキティちゃんのグローバル戦略は、着々と進められているようだ。(取材・文:中山治美)