「ウルトラQ」が47年の時を経て「ネオ・ウルトラQ」に!ヒロイン高梨臨、次世代に受け継がれる作品に意欲!
ウルトラシリーズの原点である伝説の特撮ドラマ「ウルトラQ」をリ・クリエイティブしたテレビシリーズ「ネオ・ウルトラQ」に、トラベルカルチャー誌のライター・渡良瀬絵美子役で出演する高梨臨が、本作に込めた思いを語った。
怪獣や宇宙人が次々と現れる物語展開と、当時の社会への数々の問題提起が話題となった「ウルトラQ」。今も根強い人気を誇るが、高梨にとっては、「お父さんと、お父さんの妹のおばさんも大好きだった作品」とのこと。それもそのはず、「ウルトラQ」が放送されたのは、1966年。今から47年前になる。
新シリーズでは、自ら「バランスのすごくいい3人組」と語る高梨が扮(ふん)するトラベルカルチャー誌のライター・渡良瀬絵美子、田辺誠一演じる心理カウンセラーの南風原仁、尾上寛之が務めるバーのマスター白山正平を中心に、新たな「ウルトラQ」である「ネオ・ウルトラQ」の物語が展開される。
田辺といえば、ツイッターに投稿した犬や車のイラストがインターネット上で話題になったが、高梨もその話題に便乗し、撮影現場で田辺に「絵を描いてください」とお願いしたのだとか。田辺は快く応じ、皆でキャラクターの絵を描いてみたりと、和気あいあいとした撮影の日々を送ったことを明かす。
また、本作では、石井岳龍、中井庸友、入江悠、田口清隆の4名が、オムニバス形式で監督を務めるのも話題。高梨は「監督は皆さんとっても個性的で、すっごく楽しかった。絵美子も、監督それぞれのイメージがあって、絵美子の幅も広くなった」と撮影を振り返る。特に石井監督とは、『生きてるものはいないのか』以来2度目のタッグ。「石井監督は、台本を結構変えていくし、テストでも本番みたいにカメラを回すんです。(その方法に触れ、)『石井監督のところに帰ってきた!』みたいな感じがしました」と久々の邂逅(かいこう)を楽しんだ様子。一方、『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江監督がメガホンを取った回は、「絵美子がメインで出ているのが多くて、『立ち向かう強い女性』だっていう絵美子のキャラがよくわかる感じになった」そう。
こうしたバリエーションのある絵美子を見事演じきった高梨は、「本作が、また一つの『ウルトラQ』シリーズとして、受け継がれていくような作品になったらいい」と願う。続編についても、「やりたいですね!」と目を輝かせた。(取材・文:尾針菜穂子)
「ネオ・ウルトラQ」は2013年1月12日スタート 毎週土曜夜9時からWOWOWプライムで放送(全12話・第1話無料放送)