アメリカで最も影響力のある映画批評家が選ぶ今年のトップ10作品は?
1967年以来、シカゴ・サンタイムズ紙で映画批評を執筆してきた、ピューリッツァー賞の受賞経験もあるロジャー・エバートが、同紙上で、2012年にアメリカで公開された映画トップ10を発表した。
エバートの選考は以下の通り。
1位 『アルゴ』 ベン・アフレック監督
2位 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 アン・リー監督
3位 『リンカーン』 スティーヴン・スピルバーグ監督
4位 『エンド・オブ・ウォッチ(原題) / End Of Watch』 デヴィッド・エアー監督
5位 『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』 ニコラス・ジャレッキー監督
6位 『フライト』 ロバート・ゼメキス監督
7位 『ザ・セッションズ(原題) / The Sessions』 ベン・リューイン監督
8位 『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』 ベン・ザイトリン監督
9位 『オスロ、31. オーガスト(原題) / Oslo, 31. august』 ヨアヒム・トリアー監督
10位 『桃(タオ)さんのしあわせ』 アン・ホイ監督
1位の独立系作品『アルゴ』は注目すべき選考で、エバートの影響がアカデミー賞にも反映され、オスカー作品のノミネートはほぼ確実視されている。さらに2、3位はハリウッドの大作で、両作品ともあらゆる観点から見どころ満載の映画で、無難な選択に思えた。次に、サンダンス映画祭で話題になった『ザ・セッションズ(原題)』、『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』、そして海外の2作『オスロ、31. オーガスト(原題)』や『桃(タオ)さんのしあわせ』の選考は、いかに彼が幅広い視野で鑑賞しているかうかがえる。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
映画『アルゴ』は全国公開中