フランス人のジェラール・ドパルデュー、ロシア国籍を取得
富裕層の所得税率を75%とする政府の増税策に憤慨し、フランス国籍を放棄する意思があることを表明したジェラール・ドパルデューに、ロシアのプーチン大統領がロシアの市民権を授与したと、大統領の公式ウェブサイトが発表した。
ウェブサイトには、「ウラジーミル・プーチン大統領が、ジェラール・ドパルデューにロシア市民権を授与する大統領命令に署名」の見出しと共に、「ロシア連邦憲法第89条に従い、1948年フランス生まれのジェラール・ザビエル・ドパルデューによる、ロシア連邦市民権の申請が、大統領により受理されたものとする」とニュースが記載されている。
ドパルデューは、ベルギーへ移住する可能性も伝えられたが、ロシアには累進課税がなく、収入額にかかわらず税率は一律13%という、高所得者には優遇な税制が決め手になったのかもしれない。
Digital Spyによれば、プーチン大統領とは友人でもあるというドパルデューは、ロシアのクレジットカードの広告に出るなど、ロシアとのつながりは強いそう。また、サンクトペテルブルクにある小児病院のための慈善活動も行ったことがあるとのことだ。(鯨岡孝子)