相撲映画『渾身』で外国人記者ら、隠岐の文化に興味深々
隠岐古典相撲大会を題材とした映画『渾身 KON-SHIN』記者会見が10日、東京・有楽町の日本外国人特派員協会で行われ、外国人記者たちが隠岐の文化に興味深々となった。
映画『渾身 KON-SHIN』日本外国人特派員協会記者会見フォトギャラリー
記者会見には、映画に出演した伊藤歩、青柳翔、メガホンを取った錦織良成監督が出席。本作を観た外国人記者からは隠岐の文化に関する質問が飛び、錦織監督は、「島根を含めて出雲は古代日本には欠かせない土地。隠岐には二人の天皇が流されたこともあります。相撲、歌舞伎、日本酒、和歌の発祥の地。カルチャーの原形が残ってます」と説明した。
さらに、伊藤は「(隠岐には、自分が演じた)多美子みたいな女性が多いんです。相撲のけいこ中の炊き出しやお酒の差し入れをして、女性が支えている」と隠岐に暮らす人々の人柄に言及。続けて青柳が「留守に勝手に入って冷蔵庫に魚を入れていく。都会じゃできませんよね」と言うと、外国人記者たちから笑いが起こった。
『渾身 KON-SHIN』は、2007年に発表された川上健一の同名小説が原作。隠岐諸島のあふれんばかりの大自然を背景に、伊藤と青柳の演じる夫婦が20年に1度開催される古典相撲大会を通じて、島の暮らしや人々に溶け込んでいく姿を描いている。(取材・文:県田勢)
映画『渾身 KON-SHIN』は1月12日より全国公開