山口祐一郎、ミュージカル「レミゼ」降板 喉の調子を整えるため
俳優の山口祐一郎が、4月より上演されるミュージカル「レ・ミゼラブル」を降板することが明らかになった。山口は1997年より主人公ジャン・バルジャン役で同作に出演していた。
オフィシャルサイトによると、山口は体調を整えるため休養を取ることになり、出演を見合わせることに。山口は、降板の経緯について「私は、長年に亘りまして休む暇(いとま)もなく、ミュージカルの舞台を自分なりに全力を傾け、走り続けて参りました。そしてこの度、『レ・ミゼラブル』というこの上ない舞台でバルジャン役を与えて戴きましたが、ここで少しの間休養の時間を戴いて、喉の調子を整え、更に皆様のご期待に添えるよう準備するための充電期間を取らせて戴きたいと思います」と説明している。
山口の降板に伴い、福井晶一、吉原光夫の2名が新たにジャン・バルジャン役で出演することが決定。福井と吉原はジャベール役との2役となり、ジャン・バルジャン役はキム・ジュンヒョン、福井晶一、吉原光夫、ジャベール役は川口竜也、吉原光夫、福井晶一とそれぞれトリプルキャストになる。
オリジナル版のプロデューサーを務めるキャメロン・マッキントッシュは、この件について「山口祐一郎さんのお申し出を伺い、残念に思っています」と遺憾の意を示しながらも、「『レ・ミゼラブル』の為に彼が果たしてくださった偉大な貢献に、私はとても感謝しております。アーティストとして、彼がしばらく休養をとって、体調を万全なものにしたいということは理解できることです」と山口の決断を支持する構えを見せている。
「レ・ミゼラブル」は1987年の日本初演以降、何度も再演されている人気ミュージカル。2012年にはヒュー・ジャックマン主演でハリウッド映画化もされている。今年の公演より、新演出の上演になることが発表されていた。(編集部・福田麗)