「ウォーキング・デッド」ダリルは千葉県在住だった!ノーマン・リーダス、日本への思いを語る
海外ドラマ「ウォーキング・デッド」でワイルドな風貌のダリル役を務めるノーマン・リーダスが、PRのために来日し、日本への愛情を明かした。
第3シーズン第8話の全米視聴者数が、米ケーブル局のドラマ史上最高視聴者数の1,520万人を突破した本作。途方もない数の視聴者がゾンビドラマをテレビで楽しんだという事実に、ノーマン自身も「確かにクレイジーだよね。シーズン1が始まる前は、多くの人が『ゾンビのドラマなんて……』と言っていたんだ。やっぱりリスクは必要。賭けに出ないと成功は手に入れられないからね」と喜んでみせる。
ノーマンが演じるのは、主人公リックたちと行動を共にし、グループの用心棒的役割を果たすダリル。これまで『処刑人』『ブレイド2』など数々の話題作に出演してきたノーマンだが、「今までいろいろな役を演じてきたけど、ここまで観客に愛されたことはなかった。自分にとっても大事なキャラクターだよ」と語るなど、愛着もひとしおのようだ。
1969年アメリカ生まれ。幼いころは親の仕事の都合で、ロンドンやスペインなど海外で暮らしていたというノーマンだが、「実は僕の母親が、千葉県で暮らしていたこともあってね。僕が16歳か17歳のころだったかな。東京のような都会ではなく郊外だったから、餅つきとかいろいろな日本の文化をより深く知ることができたよ」と意外な事実を明かす。
そんな縁もあり、東日本大震災の際にも自身のツイッターで何度も日本を気遣う発言をしたり、自身の映画製作会社でショートフィルムを制作し、その収益を全て義援金として日本に送ったこともある。そのことについて「たいしたことはしてないよ」とはにかむノーマンだが、「青年のときに来た日本は、全く知らない国だったけど、みんなすごく良くしてくれた。友達もいるしね。特別な国だから何かをしたいという気持ちが大きかった。ただそれだけさ」と真っすぐなまなざしで語る。「日本は第二の故郷」と語るノーマンのコメントには、リップサービスではない特別な思いが込められているようだ。(取材・文:壬生智裕)